【壱岐焼酎】~麦焼酎発祥の地壱岐の島~
■壱岐は麦焼酎発祥の地
温暖な気候で、長崎で2番目に大きい水田を持つ豊かな壱岐島は、昔から稲作に恵まれた地域です。しかし、島内で生産された米は年貢として納めなければならず、年貢の対象となっていない大麦を、壱岐の人たちは主食としていました。その麦を元に自家用の焼酎も醸造していました。
■「地理的表示」の指定
「地理的表示」とは、お酒の品質や評価が、その原産地の地理的要素(作物、気候、水など)に由来するものであると認められた場合、その商品の原産地を特定する表示です。
国税庁は平成7年、 「地理的表示」を制定し、
長崎県の「壱岐焼酎」、熊本県の「球磨焼酎」、沖縄県の「琉球泡盛」の3地域を認定しました。
世界的にはフランスのボルドーワイン(ボルドー産)、シャンパン(シャンパーニュ地方)、スコットランドのスコッチなどがあります。
これらの産地を表示する為には、決められた土地で、決められた製法で製造することを義務付けられています。
■壱岐焼酎の特徴
他の地域の麦焼酎との違いは、「米麹と大麦を1:2の割合で仕込み、もろみを熟成させた後蒸留して醸造されている」ということです。
米麹で仕込むことによって、甘みと厚みのある味わいが生まれます。